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【メルマガレビュー】山本一郎さん @kirik の「人間迷路」創刊号

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今週創刊された山本一郎さんのメルマガ「人間迷路」の感想を書いてみる。

山本さんの文章って好きなんですよね〜
なんというか、突き放されてるようで実は抱きしめられてる的な妙な心地よさがあるんですね。
なのでブログも毎エントリーついつい読んじゃう。(大沼以外)

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創刊号に寄せてでメルマガという媒体について、
「我が国の電子書籍事情の遅れもあって、その中間財としての有料メルマガが流行り出した」と書いておられるんですが、僕もやっぱそういうモンだと思っていて、半端な形態だよなあ、とか思いつつも、一つの形から別の何かへ主流となるモデルが変わるときの過渡期ってのはどういう事業でも辛いモンでそこしっかりやれるかどうかって重要ですよねえ。

例えばDVDみたいなパッケージからオンデマンドみたいなネット配信に大きく映像の2次利用ってモデルチェンジしようとしてるんですけど、この過渡期には、ネット配信って全然儲からんです。だもんでパッケージにしがみつきたくなるんですよね。上手い「中間財」がないだもの。
ライターさん達は、メルマガがあった分よかったと思います。
まあ、関係ない話ですが、これは。

さて、内容は、Googleの中国撤退から読み解く、米中のサイバー安全保障の話と投資事業における裏社会絡みのちょっと怖い話と質問コーナー。

Googleの中国撤退とはちょっと新鮮味にかける題材だなと思いつつも、この問題は今まで安全保障よりも、ネットの自由問題やGoogleの企業カルチャーの話、米中の経済的な綱引きの話として語られることが多かったので、その意味で新鮮な視点ですね。

中国政府は在米中国人のエンジニアを使ってサイバー攻撃をやってんでsねえ、LAの暖かい陽気で平和ボケしてた当時の僕は西海岸のもうちょい北の方でそんなキナ臭い事態が進行しているとはツユ知らず。

サイバー空間はすでに新しい戦場なけですが、その線引き「どこからが政府の問題で、どこまでが民間なのかも曖昧ではっきりしない」というのも正しくその通りで、その曖昧な領域に日本て国はホントにちゃんと対象できるんかいな、という不安を感じさせつつ、「我が国とっての唯一の救いは、サイバー攻撃における攻防は憲法第9条にはどうやら引っ掛からなさそうだ」という、ああそういう見解もあるのか、と新しい知見を開いてくれるあたり文章の持ってき方が上手いなあ、とか内容と一緒にその文才にも関心させられたり。

質問コーナーが予想よりも優しさに溢れていて抱かれてもいいかも、という気分になった。
こういうコワモテの人一瞬の優しさにオレは弱い。

分量的にはこれくらいがちょうどいい。メルマガってちょっと濃いめのフロー型コンテンツだと思うので、サラッと読みたい。
津田マガはやっぱ長すぎ。ちゃんと全部読んでますけど、たまに多すぎて気後れして、読まないで損した気分になることも。

量調節してちゃんと毎週水曜日に発行した方が顧客満足度上がる気がするんだけど。読んだら面白いけどねえ。

夜間飛行
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ブロゴス
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