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週刊isologue @isologue (第163号)財務・法律好きの方のための「海とベンチャースピリット」感想

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今週の週刊isologueが面白かったので感想をざっくりと書いてみる。

週刊isologue(第163号)財務・法律好きの方のための「海とベンチャースピリット」
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いつものIT企業やベンチャーファイナンスの話ではなくて、船舶操縦士の試験に合格したので、海のロマンについて語り、そのベンチャースピリットについて結びつけてしまおう、という大胆企画であります。

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もちろん海は世界中繋がっているからですが、このへん、インターネットで世界が繋がっているIT系のベンチャーにも通ずるところがあると思います。

なるほど。。。

ただ、海というものを海商法から見てみると、クルーの命を預かる船長は企業の経営者に似ているという話とか、
資産としての船舶を、現代の投資スキームの観点から読み直してみるなど、おそらく磯崎さん以外の人にはあんまり思いつかないであろう視点から海を語っておられてけっこう面白いです。

そうか、航海日誌って記録しておくのが義務なのね。全然知らんかったです。。。

ということは、これって何かフォーマットのようなものがあるんでしょうか。

と思ってググってみた。

航海日誌の書き方

このサイトによると、決まり文句とやらがあるんだな。

決まり文句
ログブック記載には決り文句があります。
1. 4時間(当直毎)おきに ビューフォート風力、天候、海象 を記入。
 
      (風力3、雲量3以下晴れ、波なめらか)
 
2. 2400 (Mid Night)
   M.N.  Regulation ligthts were strictly attended to. Round made alls well. 
      (航海灯異常なし。巡検異常なし) 
 
3. 出帆時
  1515  Tested & inspected the steering systems & other navigatinal equipments & found them in good         
       condition
      (操舵装置、その他の航海設備を点検し、良好であった。)
 
4. 物標通過の記事
  (1)コースをセットする前(couse Variously)は
    2012  P’d KamishimaEsaki L’t on <287> 3.1 off & S/co. <202>
       (神島燈台を287度、3.1マイルで通過し、コースを202度にセットした。)
 
  (2)コースをセットし、物標を正横に見て変針した場合     

       (友ヶ島燈台を90度、1.0マイル正横に見て、150度に変針した。ログ363)
 
  (3)コースをセットし、正横以外の変針の場合

       (御前崎を0度、8.3マイルに見て、285度に変針した。ログ1025)
 
       
 
5. 操練 (朱書きもしくは赤アンダーライン)
    Practiced fire & boat station drill, tested emergency equipments & apparatus found them in good
    condition.
    (防火及びボート操練を行った。非常設備の点検異常なし。)
 
6. 日付変更線通過
    Cross the Date Line eastward in Lat. 38-40’N.
    (日付変更線を緯度38-40’Nで東向き通過した。)
    15th Nov. was repeated, as she p’d the Date Line on previouse day.
    (昨日の日付変更線通過により、11月15日を繰り返した。) 
    Cross the Date LIne westward in Lat. 38-40’N
    (日付変更線を緯度38-40’Nで西向き通過した。) 
    15th Nov. was skip’d as she p’d the Date Line on previous day.
    (昨日の日付変更線通過により、11月15日を飛ばした。)
 
7. 船内時刻改正
    Put ship’s clock ah’d 15m for S.A.T. in Long. 160-45E.
    (経度160-45Eの視時に合わせる為、船内時を15分進めた。)
    Put ship’s clock back 1h for J.S.T.
    (日本標準時に合わせる為、船内時を1時間遅らせた。)
 
8.荷役関係
  Commeced   開始 (初日)  
  Stop’d    中断 (雨、昼食など)  
  Knocked off   中止 (雨等のより中途終了、荷役手配解け)  
  Resumed   再開 (二日目以降またはStopの後)  
  Finished   終了 (本日荷役終了)  
  Completed    完了 (揚げ切り、積み切り)  
  discharging   揚げ  
  loading   積み

そして注意事項として、

1. 日誌文は主語を省略します。
2. 日誌文は過去形で書きます。
3. 記事の前には必ず時間をいれます。
4. ペン書きです。
5. 誤記による訂正・削除は二本線で行い、語句を抹消してはいけません。
6. 1ワッチ(4時間)分は6行しかないので、記載事項が多くなる場合はあらかじめ定規などで増行します。
7. 記述にはパターンや略語があります。

とのこと。絵文字とか使ったらいけないぽい雰囲気ですね。。

4番にペン書きです、とありますがこれは紙で記録しないといけないということなんでしょうか?
iPadでエバーノートとかに書いちゃいけないのかな。

船員法第18条で、「船内に備え置かなければならない書類」と規定されているようなので、クラウドに保存してるんじゃ認められないってことなんですかね、やっぱり。

でも航海日誌って水難や事故にあった際の調査の時に参照するものだと思うから、船内だけにあるより、オンライン上にバックアップあった方が便利じゃないかな、と思うんだけどどうなんじゃろう?

まだ海にはIT革命の波はきていないのか。。。

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