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スマート家電、スマートホーム時代のセキュリティとプライバシー問題

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最近サイバー犯罪に関するニュースが多いですね。もうすでに誰にとっても対岸の火事ではなく、完全にキャズム超えてんのかな、この問題は、という気もします。

ていうか国家ぐるみの犯罪、というか戦争状態なんですかね、今。

米国を標的に… 中国サイバー部隊の実力  :日本経済新聞

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多くの個人情報や行動履歴をネット上に残すようになっていしまった僕らは、常にセキュリティとプライバシー問題の脅威にさらされている状態です。スマートフォンの普及によるモバイル化がそれに拍車をかけてるのですが、今後その懸念はスマート家電、あるいはスマートホームというものが本格普及したらますます問題になるのでしょうねえ。

Read Write Webのこの「Our Next Digital Privacy Nightmare(私たちの次のデジタルプライバシーの悪夢)」という記事でそのことを指摘しているのですが、なかなか興味深い記事です。
Smart Homes: Our Next Digital Privacy Nightmare – ReadWrite

ネットがPCからモバイル端末、タブレットなど接続される機器が増え、ネットに常時接続しながら使用されるにつれ、爆発的に個人情報の蓄積がなされているのを背景に政府からのISPに対する情報開示請求も年々増加している。犯罪捜査などに使われたりしているわけですが、それだけ僕らの行動履歴は監視の目に置かれた状態にあるということですね。ネットにつながる端末をより多く身につければ、つけるほどに監視は強化されると。

昨今アメリカのISPやケーブル会社は単なるネット接続だけでなく、テレビやビデオサービス、さらには家全体をネット化するようなスマートホームを販売し始めていて、それはさらなるセキュリティとプライバシーの懸念を生むのでは、とのこと。そらそうですね。家での行動履歴が全部モニタリングされるようなもんですから。

EFFのディレクター、Rebecca Jeschkeさんは「スマートホームで取得できる情報はものすごく多岐に渡り細かいものになるでしょう」と語ります。
例えば、電気使用量の増減パターンを見るだけでも、その一家の行動パターンは読み取れるし、もっと細かくいつ冷蔵庫を開けた、なんてこともまだわかってしまう可能性があるとレベッカさんは言います。

そうしたネットにつながる製品は家中を覆うようになると、行動のほとんど全てが情報として蓄積されていくことになるでしょう。もはやプライバシーはないですね、そうすると。守るとかいうレベルじゃなく。

そして、当然プライバシーの問題とともに、家中がクラッキングの対象になるかもしれんということですね。
ヘタすると、サイバー攻撃で家を乗っ取られることもあり得ると。家帰ってもドアが開かないとか。

サイバー犯罪は昨今国家間の争いの場ともなっており、各家庭がそんな世界につながるとなれば、大量の家に不正アクセスなんて事件が起きた場合、どういう被害が起こるのか。
普通に考えて自宅のコントローラビリティを失うというのはけっこう怖い。落ち着ける場所がなくなるな。

スマート家電、スマートホームっていうのは、今後いろいろサービスが出てくるんだろうけど、そんなリスクを冒してまで導入した先にどんな利便性があって、どんなライフスタイルがあるのか、よくよく考えた方がいいですねえ。そんなに言うほどのメリットがあるのかどうか。

もし、ルンバがネットワーク接続機能を持ったらどうなるんだろう。ウチの床のゴミの履歴を中央のサーバーに送ってなんか解析してマーケティングに使われちゃったりするんだろうか。でも欲しいよ、ルンバ。

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