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facebook homeはスマホの待ち受け画面争奪戦勃発の合図か

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かねてから噂のあったフェイスブックPhoneですが、日本時間の本日の明け方に発表がありましたね。
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発表内容に関してはギズモードさんの特集ページがもろもろカバーしていますので、こちらを参考にしてください。
Facebook HomeからHTC Firstまで、今朝のFacebookイベント完全まとめ : ギズモード・ジャパン

フェイスブックがアンドロイド端末で動くランチャーアプリ、「facebook home」ですが、これはアンドロイドの端末全体にフェイスブックの機能を張り巡らすようなアプリで、待ち受け画面に1ボタンのタップボタンがつき、うしろにはフェイスブックのフィードが流れる仕組み。スマホのトップ画面をフェイスブックにすると野心的な試み。

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これだけでなく「chatheds」という、フェイスブックのメッセージ機能を搭載していて、他のアプリ起動中でもその上にオーバーレイしてフェイスブックのメッセージを表示することができる仕様。携帯電話のメッセージ機能はスマホ以前から通話とともに最も重要な機能でしたが、chathedsはその重要な機能をフェイスブックのメッセージに代替しようという試みです。LINEなどの無料チャットアプリがどこに国でも流行中ですが、明確にそれへの対抗手段ですね。

通知機能もと搭載していてフェイブックからの通知だけでなく、他のアプリの通知も待ち受け画面に表示できるという、フェイスブックとしては以外な他サービスへの気遣いも見せています。

さて、このfacebook homeの最大のポイントはスマホを立ち上げた最初に触れるものをフェイスブックにする、ということです。絶対にフェイスブックに目が入る仕様。PCでネットに接続する時にブラウザを立ち上げますが、その際のトップページにどれだけ登録してもらうかでポータルサイトの成否が決まるというようなこともありました。

ネットでも開始ページが非常に重要だったのですが、今までどういうわけかあまりスマホのトップ画面では、お気に入りの写真や壁紙を設定する程度で、あまり固執されてこなかったでうすね。代わりにスマホの最初の1ページ目にアプリを置いてもらうことが重要であったわけですが、フェイスブックは今回、そこを飛び越えたところに入口を設置してきました。

これはAndroidを提供するGoogleとしてはGoogle検索の利用を減らすことにつながるのではないかとの観測が出ていますが、事実最初の画面にあるから検索するという人も少なからずいるはずで、GoogleがAndroidというモバイル用のOSを開発したかというと、そもそもモバイルでもGoogle検索を利用させたいから。
Facebook Homeは殆んどの端末でGoogle検索をホーム画面から追い出す | TechCrunch Japan

検索(もっと正確に言えば、検索結果に入る広告)はGogleのビジネスモデルにとって極めて大きい部分を占めている。ホーム画面に検索ボタンがあれば、検索は衝動的に行われその結果検索の量が増える。もしFacebookが、望み通りにこれを多くの端末に載せることができれば、Googleが検索によってAndroidから得る収益を多少なりとも減らすことになるかもしれない。

これはGoogleにとっては脅威なのではないかと思うんですが、当のGoogleは今のところ、これをAndroidのオープン性とカスタマイズの柔軟性の証明として歓迎している風のようですね。
Google曰く「Facebook HomeはAndroidのオープン性を立証するもの」。Appleの制約を示唆 | TechCrunch Japan

VentureBeatに向けた長い声明の中で、Googleは同時に自社製品群も強化することを明言している。

そしてこれは、Androidエコシステムの中心Google Playから、Gmail、検索、GoogleマップなどのGoogle製品と同様に、カスタマイズされたFacebook体験をダウンロードしたいユーザーにとっても朗報だ。

ここではGoogleはフェイスブックに対してのメッセージを送ったというよりは、Appleに対して何か言っているような感じですが、今のところフェイスブックの新モバイル戦略にそれほど脅威と思っていないということかな。むしろこれでフェイスブックユーザーの多くがAndroidを選んでくれればよし、と考えているのかもしれません。

さて、フェイスブックがこのシステムをiOSでやろうと思ってもムリなわけで、というかiOSでは基本待ち受けの仕様は変更不可。ここに待ち受け争奪戦は起こりえないことになります。
そんなAppleの製品はスマホ事情を牽引してきたから、ブラウザのトップページ争奪戦のような戦いが今まで起きなかったのかもしれませんね。

facebook homeはそういう流れを変えることができるかどうか、注目してます。