さてヨシナガさんのメルマガが届いたので感想でも書こうと思います。
今回のコラムはネットのプライバシー。
フェイスブックの友人候補の表示の話から、以前Twitterの「ネット接続環境のIPアドレスを見て同じIPの人を友人候補に出している」問題などから未来の完全な透明な社会について思いを馳せる、的な感じ。
本館では僕は著作権関係のことはたくさん書きますが、プライバシー問題については書いたことがないですね。いずれちゃんと書こうと思ってるんですけど。
僕らがなんでこんなにプライバシー問題に頭を悩ませるようになったかというと、一言で言うと利便性を追求しすぎたってことなんでしょうね。
しかも、この利便性ってやつは、けっこう中毒性が高くて、一度味わうともっと欲しくなるというやっかいなものですね。
ソーシャルゲームなんかよりよっぽど中毒性高いと思いますけどね。しかもそのことに気づきにくいうえに、それを推進する大義みたいなものもあるし。
便利なモノは良いモノだ、と。これ否定できないものね、なぜか。
こうした人のプライバシーが可視化されてしまう状態をヨシナガさんは、人の頭の中の一部を「のぞけるようになった」状態と表現してますね。
SF作品の想像力は、こういう状態を題材にした作品はいくつもある。SFっていうのは近未来を描いているけども、そこに込められたものは、その時代の人間の欲望の反映だったりするものなので、人の頭をのぞきたいという欲望が僕らにずっとあったんですね。それが一部実現しているわけです。
すると、今度は覗かれる視線から逃れたいという欲望が出て来きてるという状態。人間の欲望には際限がないってのはホントです。欲望はこうして反転するので。
ギブスンのニューロマンサーにある欲望は、肉体という個体からの自由だったのが、映画マトリックスの時代になると、個体から自由になって巨大なネットワークに繋がれた結果、そこから解放される自由を欲望する、というような反転。
やっかいなもんですね。
ちなみにフェイスブックの友だち候補の表示で一番、面白かったのは、自分のお母さんの元夫の彼女の訳ありな友だちが表示されたってのがあったなあ。自分のフィードであったんですよ、そういうの。
いや、自分のじゃなかくて、アメリカの仕事の時の会社のアカウントだったかも。
ぶっちゃけ友だち候補の表示機能なんていらないよね。リアルな繋がりをあそこで担保してくれればフェイスブックはそれでいいんだけど。
あと今回は質問コーナーもありました。
やっぱヨシナガさん、あんま寝てないんだね。。。。
会社行きながら、あれだけ活動してんだもんな。。。
活動を続ける秘訣は、「人生を賭けてみようという決意」「失敗したら人生終わるという恐怖」の2つ。
その気持ちを12年間持ち続ける、というのはスゴいことだと思います。
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