QRペディアというプロジェクトがあります。
オンライン百科事典、ウィキペディアのプロジェクトですが、ウィキペディアの記事をQRコード化し、コードを読み取った人の母国語で自動的に表示させるというもの。
仕組みはウィキペディア内のQRペディアのページから引用します。
携帯機器はQRペディアのQRコードを読み取ると、URIパスの最後の部分がウィキペディアの記事名であるドメイン名「qrwp.org」を使ってコードをUniform Resource Locator(URL)へデコードし、QRペディアのWebサーバへURLで指定された記事のリクエストを送信する。また、携帯機器の言語設定も同時に送信される。[4]
次に、QRペディアのサーバーはウィキペディアのAPIを使用し[1]、ウィキペディアの当該記事のうち、携帯機器の言語設定と同じ言語のものが存在するかどうかを判断する。QRペディアのサーバーは、選択された言語で記事が存在した場合はモバイル端末での表示に最適化された記事を送り返し[4]、記事が存在しなかった場合はウィキペディアの検索結果を表示する。
この方法により、博物館自身が翻訳を作成することが不可能な場合でも、一つのQRコードで同じ記事を多言語で提供することが可能になった[4]。QRペディアは、使用状況に関する統計も蓄積する[4]。[PR]
ウェールズマンモスという人口わずか8887人の田舎町が、このQRペディアを町おこしに活用しようという動きがあります。
町中の名所やお店、公共施設などあらゆる場所にこのQRペディアのコードを貼付けて、その場所のウィキペディアの記事を閲覧できるようにする、というもの。
半年限定のプロジェクトのようですが、名付けて「マンモスペディア」だそうです。
小さな町にも歴史があります。旅行に行ったときに、フラフラ歩いて景色を眺めるのもオツなもんですけど、その場所にまつまるちょっとしたエピソードをこれで見てみたり、設立がいつだったりとか、こうやって手軽に見られるのは楽しそうですね。
しかもこの町、QRコードからのアクセスの利便性を高めるために、町中に無料のWi-Fiを飛ばしまくってるらしいです。東京もそうならないかなあ。
ソース:
Monmouth in Wales becomes the world’s first ‘Wikipedia town’