脚本派、内田けんじ監督の新作。
この内田けんじという才能、というかしつこい人間観察の鬼というか何と形容したら適切かわからないが、とにかくいいですよ、この監督。
脚本は映画設計図であり、これがしっかりしていないものは、絶対に良い作品にはなりえないことをホントに良く知っている人。
映画は1に脚本、2に脚本、3も4も脚本で、5も脚本です。
脚本磨きはお金なくてもできるんですよ。しかし孤独に紙やPCのモニタに向かっていることは発狂しそうなくらい大変なんですが。
そういう面倒くさいことにがっつり取り組むこのうちだけんじという稀有な存在は、ホント貴重です。
このまま、今の方向性を貫いて日本のウディ・アレン、あるいはロバート・アルトマンのような監督になってほしいです。
広末涼子の鬼気迫る“婚活演技”が圧巻! 『鍵泥棒のメソッド』予告編が公開
銭湯で転んで頭を打ち、記憶を失った羽振りのいい男・コンドウ(香川照之)。そこに居合わせた貧乏役者・桜井(堺雅人)は、出来心からロッカーの鍵をすり替えて彼になりすます。しかし、その男は伝説の殺し屋だった!コンドウになりすました桜井は大金の絡んだ危ない依頼を引き受けてしまい、大ピンチに。一方、記憶を失い、自分を役者だと思い込んでいるコンドウは、“役者としての成功”を目指し始める。そんなまじめなコンドウに、婚活中の女性編集長・香苗(広末涼子)が、逆プロポーズ。失われた記憶、大金、そして結婚の行方…複雑に絡み合った事態の行く末には一体何が待っているのか!?
2005年公開の『運命じゃない人』が、カンヌ映画祭・批評家週間で4冠に輝く快挙を成し遂げ、続く監督作『アフタースクール』も大ヒット。『鍵泥棒のメソッド』はその内田けんじ監督の期待の最新作だ。本作も、先日閉幕した第15回上海国際映画祭で、全上映回・約3000席のチケットが完売、日本映画史上初となる最優秀脚本賞も受賞し、すでに国内外で大きな話題となっている。
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これまであらすじやポスタービジュアルなどが公開されていたものの、まだまだ謎に包まれていた本作。その物語のヒントが見えてくる予告編がこのたび公開された。
冒頭の険しい表情から一転、パンツ一丁で豪快に宙を舞う香川照之。さらに記憶を失い、カジュアルな服装で楽しそうに手を振り、“貧乏役者”になりきるギャップのある表情を見せている。今回も香川の激しく個性的な演技が見れるようだ。一方の堺雅人も、彼特有の“人の良さそうな役”かと思いきや、黒スーツに身を包み、血まみれになっているシーンも。さらに圧巻なのが広末涼子。“強気な編集者”という設定らしいツンとした言い回しから、「結婚する予定なんです!」というセリフまで、“婚活に命がけ”な強烈な女性であることを伺わせる映像だ。今や邦画には欠かせない荒川良々が、異様な存在感で登場しているのも見逃せない。
コミカルな演出が多く見られるが、最後には香川照之の不安感をあおるセリフも…果たして最後に待ち受けるのは、喜劇か悲劇か。つねに予想を裏切る展開で度肝を抜いてきた内田けんじ監督だけに気になるところだ。
『鍵泥棒のメソッド』は9月15日より全国ロードショー
・『鍵泥棒のメソッド』 – 公式サイト
提供: MOVIE ENTER – livedoorニュース
SOURCE: 広末涼子の鬼気迫る“婚活演技”が圧巻! 『鍵泥棒のメソッド』予告編が公開