今日、ソフトバンクの孫正義社長が緊急会見を行うということで見ていました。
このタイミングなので、おそらくテザリングだろう、と思っていたのですがやはりそうでしたね。
しかし、それ以外にもいろいろと発表がありました。
本日の主な発表されたのは、以下の通り
1．「テザリングオプション」
2．「24 時間通話定額オプション」
3．「4G／LTE スマホ BB 割」
4．「4G／LTE スマホ家族キャンペーン」
5．「スマホ下取りプログラム」拡充
今回のソフトバンクの施策は、auへのMNP転出を防ぐ、というニュアンスが強いですね。突出して何かすごいことをやったというよりも、auとほぼ同等のスペックのサービスとキャンペーンを用意して既存客の流出を防ぐという印象を受けました。
まあ、なんにせよ一般ユーザーからするとサービスの拡充はありがたい話。これでチョイスが増えるというのは基本的には嬉しいことです。
ただ、キャンペーンも基本サービスもいろいろな縛りや制約がありますから、自分の利用状況などを鑑みて慎重に決めないといけません。
で、結局今回のソフトバンクのiPhone 5発売に向けた新施策でどんな人なら徳するのか考えてみました。
1．「テザリングオプション」でだれが徳をするか？
徳をするというか、これは誰が必要とするかですね。
額面で比較されるとテザリング対応/非対応だと、当然対応の方が良く見えるわけで、見劣りしないようにサービスを揃えたいのはわかります。
ただ、注意点として、このソフトバンクのテザリングは２０１３年１月１５日から。すぐスタートのauとはここで差があります。
そして、やはりau同様の通信制限があります。一ヶ月７GBとauと同じ基準となります。
実際問題、スマートフォンだけの利用でこの７GBを超えることはあまりないと思います。この総量を気にしないといけないのはテザリングしたい人なんですよね。
自分が一ヶ月どれくらい通信しそうかはコグレさんのブログで調べる方法を紹介していますので、試しにやってみるといいと思います。
[N] au版「iPhone 5」7GBの通信制限について調べてみた
テザリングに関してざっくり云ってしまうと、ヘビーに使う人は７GB超える、たまにちょろっと使うくらいの人は大丈夫という感じ。
なのでたまにそとでメールのチェックの必要があるなどの人、iPadでウェブを外でも見たい人などの方は検討してみるといいと思います。
2．「24 時間通話定額オプション」
4G／LTE対応スマートフォンからソフトバンク携帯電話への国内通話料が24時間無料になるオプションサービスです。
彼氏/彼女がソフトバンクの携帯利用者の人ですかね。通常のホワイトプランだと９：００〜２１：００と微妙に恋人と会話する時間じゃないし。
夜中にたくさん話をしたい人向けになると思うので、それはそれで用途は限られるのかなあ、と。
もちろん家族での利用にも向いていますね。
スマートフォンには、LINEなどの無料通話のアプリがいくつもでていて、スマートフォンにおける通話の役割って相対的に減っているのですが、それでも通話が必要な局面が全くないわけでもないですし、通話品質の問題を考えたらどうしても今は必要な通話機能。
それを２４時間通話料を気にせず使えるようになるというのは、心理的にも快適ですね。
3．「4G／LTE スマホ BB 割」
家庭のネット回線がソフトバンクのヤフーBBなら考える価値が十分にあるでしょう。２年目までパケット料金が１４８０円引き、３年目以降も９８０円引きということで、なかなかいいディールですね。
ヤフーBBも常に新規契約者にむけてのキャンペーンをやっていますので、これをいい機会ととらえて自宅の光回線もヤフーに乗り換えるのはアリだと思います。
今なら４万円キャッシュバックみたいですね。すぐに貰えるけじゃないみたいですけど。ただまあ、４万円貰えるのなら現在契約しているプロバイダの違約金くらいは捻出できそうな感じです。
Yahoo! BB フレッツ光 最大45,000円キャッシュバックキャンペーン｜光回線・フレッツ光 － Yahoo! BB
ただ２年縛りなどの制約はありますのでそのへんは注意しましょうね。
この固定通信回線とのセット割りは、auも行っています。２年間に月額１４８０円引きと同じ割引額です。しかし、auひかりの対応エリアはフレッツ光よりも狭いので、auひかりがエリア外ならヤフーBBという選択肢もアリでしょう。
しかし、固定回線そのものの値段はauひかりの方が安いですので、auひかりの使えるエリアならauでまとめた方が得でしょうね。
4．「4G／LTE スマホ家族キャンペーン」
子供のいる家庭でスマートフォン持たせろと子供にせがまれているお父さんにオススメなプランですね。
これは、今使っているiPhoneを家族に使わせ、自分はiPhone 5に機種変更すると譲ったiPhoneのパケット料金が大幅に安くなるというもの。２年間月額パケットし放題のプランが１９８０円ですからかなり安いですね。
ただ、これは自分は安くなりませんので、注意が必要です。家族にiPhoneへの乗り換えを検討している人がいる場合に有効なプランです。
5．「スマホ下取りプログラム」拡充
新規に契約する人だけでなく、既存のお客さんにも何らかの便宜をはからないと、ということで下取りサービスの値段を底上げ。
正直いって、中古で転売した方がもっと高く売れるだろうとは思いますが、他人に自分の携帯を使われるのがなんかイヤだ、って人もいますからこういう施策もアリでしょうね。
下取り価格は最大で２万円。まだ月々の端末代を払い終わってない人もこれで賄えるかもしれません。どうしても５に乗り換えたいけど、端末代の残りを気にしている人はこれで買いやすくなるでしょう。
加えてかいかえ割もありますんで、機種変更を促し、auへの転出を防ごうという狙いですね。
下取りはiPhone 4も対象ですが、あまり高い料金ではないので、微妙なとこですね。契約のタイミングもあって違約金がかかる人は別ですが、auへMNPした方がキャッシュバックなどで徳する人もいるでしょう。
おそらく端末代の残り＋違約金を払ってauに乗り換えるよりも、下取りプログラムの方が（お金の面では）お得感がありそうです。
結論：
ライトにテザリングを必要としている現ソフトバンクユーザーで、自宅でヤフーBBを使っている、もしくは乗り換える気がある、家族にiPhone 4/4sを使わせたい人が得をするんじゃないでしょうか。そんなに広くないね。。。
それでも、今回の施策でauに傾いていた人もソフトバンクのままでいこうかなあ、という考えに傾いた人もいるんじゃないかと思います。
しかし、孫さん今回はらしくないような気がします。だって孫自身も認めてますが完全に「あとだしジャンケン」ですからね。
こういう施策を積極的に打ちたかった、というより、au対抗のために打たざるを得なかったという感じですよね。けっこう追いつめられているのでは？
iPhone5 の予約数は「史上最強」らしいですが、プラチナバンドを獲得しても目に見える電波の改善状況がまだである現在、ホントにテザリングを解禁して大丈夫なのか、という不安は拭えませんし（これに関しては２Ghz帯のLTE整備はこれからのauにしてもそうですけど）、かなり見切り発車なのではないかという不安もあります。
最も重要なのは、繋がりやすさであることに変わりませんからね。
それにしても今回ドコモからどれくらいの転出があるのか気になる。。。。
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