Linuxから派生したオープンソースのモバイルOS、Tizen搭載のスマートフォンを2013年に発売すると報じられてます。
携帯電話最大手のNTTドコモは、韓国サムスン電子などと共同開発している基本ソフト(OS)を載せたスマートフォン(高機能携帯電話)を、2013年にも発売する方向で検討に入った。 スマートフォン向けOS市場では現在、米グーグルと米アップルが合わせて約9割のシェア(占有率)を持っており、ドコモは、両社に対抗する勢力づくりを目指す。 ドコモなどが共同開発しているOSの名称は「タイゼン」。ドコモは、サムスン電子が13年に発売する見通しの端末を、日本で発売することを検討している。タイゼン端末が、ほぼ同じ時期に他国で発売される可能性もある。
[PR]
Tizenの開発を進めていいる非営利のコンソーシアムには、サムスンも加わっていますので、まあサムスンから出るんだろうと思いますが、NECも参加してるので、第二弾の端末は国産ということもあり得るかもしれません。あとパナソニックもいましたね。
モバイルOSの市場はアップルのiOSとGoogleのAndroidの2つが2大陣営となっており、ウィンドウズもなかなかその間に割って入ることができていない今、彼ら抜きにはビジネスが成り立たないという状況に苦い思いを抱いておりキャリアにとってはこのTizenはキャリア主導のモバイルビジネスを作る上で期待されているという向きもあるようです。
オープンソースとはいえ、いろんな規約のあるAndroidもまたキャリア主導(要するにdモードみたいなやつ)のビジネス展開にむいているとは云えない状況ですからね。起点となるのは各キャリアのプラットフォームではなく、google playなわけで。iOSは云うまでもなく。
日本のメインキャリアで唯一iPhoneを取り扱っていないドコモは、その理由としてAppleのプラットフォームの上で商売することをよしとせず、キャリア主導のビジネス構築の夢(というか過去の栄光)を捨てきれていいないということなんでしょうかね。しかしながら、現状はAppleとGoogleの気まぐれにやたらと左右されるような状況でキャリアもハード会社も疲弊してきているのも事実だと思います。
このTizenでドコモのdマーケット的な自社プラットフォームとサービスをユーザーフレンドリーな形で提供できるようにするのが目的ということでしょうが、すでにiOSとAndroidの利便性を体感しているユーザーたちにどれくらい受け入れてもらえるのかは、今の所は未知数ですね。
というか相当ハードルが高いように思いますが。
ドコモさん的には結構背水の陣なんじゃないかという気もします。こっち方向に行くというのはやはりiPhoneを扱う気はないということにも見えますし。