GoogleTVが低空飛行を続け、AppleTVやRokuは順調に売れているアメリカのセットトップボックス(STB)の市場ですが、新しいプレイヤーが今年中に誕生のようです。
ニュース – Intel、インターネットTVサービスを年内に提供開始へ—米メディアが報道:ITpro
米Intelがインターネットテレビサービスと対応するセットトップボックス(STB)の提供を計画していることを認めたと、複数の米メディア(AllThingsD、Wall Street Journal、TechCrunch、SlashGearなど)が現地時間2013年2月12日に報じた。Intelメディア事業担当ジェネラルマネージャーのErik Huggers氏は、AllThingsD主催のカンファレンス「D: Dive Into Media」に出席し、年内にサービスを開始する見通しであることを明らかにした。
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例えばNetflixを利用しているユーザーはテレビでもって使う人が 多くなっているというデータを昨日書いたんですが、テレビそのものにアプリが搭載されている場合もあれば、今回インテルが用意しているゆなSTBをつないで利用している人もいたり。
Rokuは最低価格69ドルとApple TVよりも安いし、サイズも小さいので、非常に人気が高いです。NetflixもHuluもアマゾンのオンデマンドも楽しめるし、けっこう優秀。Apple TVも99ドルでiTunesの映画も見れるし、Netflixも見れます。Air Playがすごく便利なので重宝しているという人はけっこういるんじゃないでしょうか。
今回インテルもこの分野に参入とのことで、まず上述の記事では値段を他製品よりも安く提供することは考えていないと答えています。これ以上安く出すこともできないでしょうね。STB市場は、Google TVが当初299ドルしたんですが全然売れなかった。
なので、コンテンツやUI、コンテンツのマッチング機能などで他社といかに差をつけるかですね。
で、どんな機能がありそうかというと、上の記事では、
カメラと顔認識技術により、誰がテレビを見ているか識別して適切な番組を提示する。離れた場所に住んでいる家族どうしが複数でテレビ電話のように会話したり、別々の場所にいる視聴者どうしが画面で顔を合わせながら同じテレビ番組を見てコメントを書き込んだりできるようにするという。
顔認識によって、その人の個人履歴を引っ張ってきて、コンテンツをお勧めしてくる機能ということですかね。なんだか怖いけど。これの難しい点は、パーソナライズされたレコメンデーションが、リビングで共用するテレビに適してるかどうかという点。パソコンはそもそもパーソナライズされたものなので、そいうお勧め機能はあっていいですが、テレビにそれをどこまで求められているのか、よくわからないんですよね。
しかしながら、コンテンツはあふれかえっているので、なんらかのそういう機能は必要なのはよくわかる。それをテレビでどのように実現するのか興味深くはあります。
それよりなによりコンテンツをどれだけ揃えることができるのかが勝負。Netflixに対応するのは大前提として、インテル自身はiTunesもYouTubeも持ってませんから、コンテンツ事業者といろいろ交渉が必要ですね。
そしてインターフェイスなんですけど、スマートTVはどういうUI使いやすく快適なのか、いまだによくわからないんですよね。スマホやタブレットのようにアプリの羅列ではないことはもうハッキリしてるんで、何かここで目の覚めるアイデアがほしいなと思いますね。
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