マリッサ・メイヤー率いるYahoo! Incがデカい買い物をすると最近盛んに報じられています。
米Yahoo!、20日にプレスイベント Tumblr買収を発表か – ITmedia ニュース
とりあえず米国時間の20日にはプレスイベントを予定しているとのことで、ここでなんらかの発表があるだろうと思われますが、具体的に金額(11億ドル)という並外れた金額がすでに一人歩きしてる状態です。
11億ドルとなると、フェイスブックがInstagramを買収した金額(10億円)を超える額ということになりますね。相当に高い値段をつけてきましたね。マリッサさん。
さてYahooがTumblr参加に入ってどのような変化があるのかも気になりますが、やはりYahooはTumblrを買って何を目指しているのかってとこはやはりとても気になりますね。
Tumblrは主に若い世代に人気のあるミニブログサービスですが、ブログ機能もツイッターのRT機能のようなリブログ機能、Likeボタンもついていて、いろんなサービスのいいとこどりをしたようなプラットフォームです。それでいてデザインがゴチャゴチャしてないんですよね。この辺のセンスすごいと思う。
BBC News – Yahoo ‘to buy Tumblr for $1.1bn’
こちらのBBCの記事では、Yahooというインターネットの「老舗」をいかに若者にリーチをさせていくかを考え、フェイスブックやGoogleなどのライバルに対抗していくため、というアナリストの意見を紹介しています。
Report: Yahoo Board Approves Tumblr Acquisition
マシャブルの方では、メリッサがYahooのCEOに就任して以来の買収攻勢の一環の中でYahooの中に若い才能と製品を抱え込み、新しいユーザーや広告主にアピールしていくのが狙い、と書いていますね。
「広告主」という、ちょっとドキッとする単語が入っていますが、当然その辺は考えられるところですね。ただTumblrはわりと最近まで広告枠を設けずに運営してきていて、今でもちょこっとしか広告枠はありません。それもダッシュボードにしか表示されず、表のブログのページには広告枠はありませんね。
この辺の方針の転換は十分に考えられるところですが、Tumblrの強みであり、マリッサの気に入っている部分でもあるシンプルなデザインを損なう恐れのあるポイントなので、慎重な検討をお願いしたいところです。
フォーブズではその心配はなかろう、というようなことをおっしゃっております。YahooはTumblrのコアユーザーの離反を招くことはしない、なぜならTumblrのカルチャーこそYahooが欲しているものだから、とのこと。
5 Reasons Tumblr + Yahoo is Good For Users – Forbes
その辺はフタを開けてみないとわからない部分ですが、どちらの可能性も大いにあり得るし、当初の計画をどこかで変更しながら事業を回していくでしょうから、どうなるのか。ただ少なくともいきなり広告増量ということはなく、既存の枠の広告ネットワークをYahooの広告技術でより最適化をしていく感じでしょうか。
あとこれもフォーブズの記事の中にもありますが、Tumblrの多数の著作権侵害コンテンツやアダルトコンテンツはどうなるのか、というのは両社にとって大きな懸念事項の1つになるでしょうね。ほとんど放置プレイになっていますので、Tumblrは。
If Yahoo Buys Tumblr, What Will It Do With All That Porn? – Businessweek
Tumblrは利用規約自体でアダルトコンテンツを禁止していません。(NSFWのタグをつけることは推奨してますが)どうするんでしょうね、この辺。
Tumblrの利用規約はこちら。
創業者のデビッド・カープは残るようですから、この辺のTumblrカルチャーを破壊するような変更には抵抗するのだろうと思いますが。
いずれにしても、若いやんちゃなスタートアップが老舗のYahooに買われ、どんな風に変わり、またYahooを変えていくのた楽しみではあります。
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