2010年10月の記事がnstapaperを整理したら出て来たんで、ちょっと紹介してみる。
「最もデジタルな友人が少ないのは日本」という見出しに驚くや否や|JAPANなニュース 英語メディアが伝える日本|ダイヤモンド・オンライン.
ここでいうネット上の友人が何を持って定義されているのか、不明瞭ではあるのですが、日本ではネット上の友だちが少ない、というのはまま当たっているかな、と何となく思います。
ソーシャルメディアの普及率からいっても、そんな感じですよね。
ここで興味深いのはやはり先進国より新興国でソーシャルメディアの利用率の高さ。今日、google chromeがブラウザシェア1位になったとのニュースがありましたが、chromeも新興国でのシェアが高いブラウザです。
ネット後発の国は、おそらくネットの普及とほぼ同時にソーシャルメディアも普及しているから、ネット=ソーシャルメディアなんでしょうね。同時にブラウザもIEを使う習慣も特に根付いていないため、クローム落として使うことに抵抗がなかったりするんでしょうなあ。
さらにこの記事、一つ重要なことを指摘していて、日本ではネットは機能として便利だから使う、と答えた人が多いという点です。
国別で言うと、もうおわかりでしょうが、自分はネットを便利な道具として使う「機能派」だと答えた人の割合が41%で圧倒的に多かったのが、日本です。「知識探し」をしていると言う人が22%、「ネットワーク派」は7%、「表現者」は12%。
逆に新興国だとネットは表現の場と捉える傾向が多いとのこと。これは政治的に抑圧された国では、今まで自由に表現する機会がなく、ネットによって初めて自由に発言・発信できる機会を得たところが少なくないからでしょうね。
しかし、欧米諸国と比較しても日本はネットを表現手段と見ている人が少なく、それがソーシャルメディアに対する消極性にも現れているように思います。
これは2年前の統計データをもとにしているのですが、今でもその傾向自体は変わらないんじゃないでしょうか。ネットを深くやっていると気づきにくいけど、やっぱりオフで周りを見渡して見ると、PCすら持っていない友人もいますし。
ネットで、確かに道具でもあると思いますが、ただの道具ではなく、やっぱり場でもあると思うのです。ただ便利にしてくれるだけじゃなくて、世界を広げるチャンスも与えてくれるし、発信することで得られるものも多いと思うのです。
ただ道具、便利に使えればそれでいいだともったいないと思うんですよね。能動的になればなるほどネットは楽しくやれるものだと思うのです。