早朝、日本時間の午前2:30からアメリカのアマゾンがKindle新製品の発表を行いました。
日本ではいつ販売開始するのかに関する言及は当然のようにないのですが(だってアメリカ人向けに発表してるわけだし)、今後日本市場に投入されるかもしれない端末なので、注目しておいて損はないかなと。
今回発表されたのは、電子書籍専用端末のKindle Whitepaperとアマゾンデジタルコンテンツを利用のためタブレット、Kindle Fire HD。
Kindle whitepaperは、従来の専用端末をさらに高精細にしたモデル。
解像度が212ppiに上がり、ピクセルで62%増加、コントラストも25%向上。
Wi-Fiオンリーのモデルは119ドル、Wi-Fi+3Gモデルは179ドル。
またKindleの従来モデルも69ドルに値下げされます。
Kindle HDの方は、サイズの異なる2タイプが発表されました。
7インチと8.9インチの2タイプでストレージ容量が8GBから16GBに増加、また4G+LTEに対応した上位モデルも発表されました。
画質解像度やCPUなど、全体的にスペックアップの他、Wi-Fiアンテナを2つ搭載し、接続スピードを強化。
さらにフロントにカメラがつきました。
もっとも大きな変化はスピーカーになりますかね。タブレットでは史上初のDolby Digital Plusに対応で、映画鑑賞時も臨場感あるサウンドが楽しめるとのこと。
子供の利用時間を制限するという、子供からするとうっとうしい機能、Kindle Free Timeという機能もデフォルトで実装されています。子供のゲームのやりすぎをこれで防げるというわけですか。。
さて僕が一番注目した新機能は、X-Rayです。良くも悪くも注目しました。
アマゾンはimdbという映画データベースサイトを持っていますが、これをどのようにアマゾンの本業に活用するのかの道が見えたからです。
今までも、アマゾンのDVDページとimdbのページをリンクさせるなどはやっていましたが、そんなの普通のサイトでもやってることなので、あまり面白みもなかったのですよね。
このX-Rayという機能はアマゾンオンデマンドで視聴している映画の情報や、出演者に関する情報を表示してくれるサービス。映画に出演している俳優が他にどんな作品にでているか、ちょっとしてトリビアとかimdbに掲載されている様々な情報が閲覧可能になります。
今、目の前に移っている俳優さんの詳細な情報が瞬時にわかるようになるわけですね。
非常に便利そうです。
便利だと思う一方、タブレットで映画を見せる際にそんなに情報過多にして、映画視聴体験を損ねないか心配です。
なので、良くも悪くも注目しているのですが。
このX-Ray機能は、電子書籍でも使えるようです。著者の別の作品情報の他、ウィキペディアやyouTubeの関連動画まで表示してくれるようです。
価格は7インチ、16GBが199ドル、8.9インチは299ドルとなり、iPadなどと比較すると断然安い値段になります。
さらには、8.9インチは4G+LTE対応でストレージ32GBの上位モデルも登場します。通信会社はAT&Tになり、年間50ドルでアマゾンのクラウドストレージ20Bが利用でき、アマゾンのappstoreで10ドルまで無料で利用可能となります。
ただ月の通信容量が150MBまでちょっと少ないかな、と。。。。
端末価格は499ドルとなります。
豊富なラインナップを用意してあらゆるニーズをすくいあげようという感じですね。元々アマゾンはガジェットが売りたいのではなく、広くアマゾンのデジタルコンテンツを消費してほしいというのが狙いなので、その人にあった最適な端末を選んでもらうという感じになるんですね。
僕はやはりwhitepaperもいいですが、Fireが気になります。初代Fireは購入しましたが、他社のアンドロイドタブレットとは一線を画し、アマゾンのデジタルコンテンツの出店のような作りになっています。とにかくアマゾンのコンテンツを使ってもらうためのみに特化したようなコンテンツです。
残念ながら日本ではアマゾンデジタルコンテンツはほとんど利用できないの現状使い道がありませんが。。。。
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