病院で番号で呼ばれたことに腹を立てて、会計も払わずに帰ったことをブログに書いた岩手の県議員の方が自してしまいました。
物議を醸した岩手県議が炎上死(やまもといちろう) – BLOGOS(ブロゴス)
自殺の直接の引き金はなんなのかわかりませんが、件のブログ記事が炎上したことも多少は絡んでいるのかもしれません。突然に多くの悪意押し寄せてきて、一気に鬱状態になってしまったのかもしれません。(件のブログも冷静な筆致じゃないですし)
事の真相は僕が知る由もないので、考察してもしょうがないのですが、こうした突然にネットで悪意の的になるということは割と誰にでも起こりうることです。
この方のネット歴がどれほどなのか存じませんが、もしかしたらこういう大量の批判にされされる経験が少なかったのかもしれません。ネットの炎上事件の中でもかなり大きく、瞬間風速で一気に燃え上がった事件でしたので、慣れてない人には相当のインパクトがあったと思います。
ネットの批判や悪意ある中傷を食い止める手段は基本的にはありません。気をつけていても燃える時は燃える。しかし、燃えてもそんなに大したことはありませんし、数日すればみなさん次の獲物探しに忙しくなり消えちゃいます。
今回のこの議員さんの炎上は明らかにこの議員さんに問題がありましたが、気をつけていても燃える時は燃えるので、事故みたいなものなのですね。
そもそもネットで受ける悪意ってそんな大したダメージにはなりません。物理的に危害加えられる可能性は、そんなに高くないですし、慣れてしまえばホントにどってことない。居酒屋で隣の席から愚痴が聞こえてくるくらいの距離感で処理できます。もちろん自分に非がある場合、真摯に受け止めるべきですが。
ネットの悪意になれる方法は逆説的な気もしますが、匿名による活動が大事だとおもってます。匿名で活動してどこまで書くと、炎上するか学んだりできると思うので。実名にしたらネットから悪意が消えてくれるほど世の中単純できていません。もちろん匿名の方が悪意発露されやすくなっているのは事実だとも思いますが、トレーニング期間としての匿名での活動も何気に重要じゃないかと思うんですね。
いきなり実名で活動したら、ダメージ消せないかもしれないから、あんまりお勧めできない。
思えば、今第一線でネットで活躍している人の中にもハンドルネールでパソコン通信時代からいろんなやり取りを経て、今に至る人も少なくないです。
インターネットもこれだけ一般化して誰でも手軽に始められるようになったのはいいのですが、このへんの免疫のない人がいきなりこういうケースに出くわしたら、やはり大きなショックを受けるでしょう。
ネットを荒らさず平和に使うことも大事ですが、キレイごとではすまないこともあるので、悪意になれるトレーニング期間はあった方いいと思います。それが
僕はブロゴスでしょうもないコメントたくさんもらって適度な免疫つきましたけど。
しかし、悪意にさらされまくっても自分自身が悪の権化になってしまうかもしれないので、そこは加減が難しいとこです。
※この事件に関しては実際の自殺の原因がわかりませんので、あくまで一般論として読んでいただければと思います。
追記
クロサカタツヤさんがネットからマスメディアへ火がついてしまうメディアスクラムの問題について書かれています。これは的を得た議論だと思います。
ネット炎上で岩手県議が自殺との報に触れて:クロサカタツヤの情報通信インサイト – CNET Japan
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