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メルマガレビュー津田大介 @tsuda の「メディアの現場」Vol.37

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久しぶりに津田サンのメルマガレビューでも書いてみる。

最近、配信の遅れが恐ろしいことになっていて、今配信されているものは本来いつ配信されるべきものなのか、計算することも最早不可能な感じなっている。
どうもその原因は、政治メディアの立ち上げがようやく具体的動きとなっているからのようなのだが、元々このメルマガは政治メディア立ち上げのための資金稼ぎのためだったので、僕もその動きを支持する者であったので、もしかしたらこのメルマガの遅配は喜ぶべきなのかもしれないが、しかし月額630円は一応毎週水曜日の届くはずのメルマガに対する対価なんだよなあ〜、とか思うとやはり心にモヤモヤするものがあるわけで。
今回取り上げるVol. 37がいつ届いたメルマガなのか、もうよくわかってないですし。

ていうか合併号にするなら、事前に告知しないといけないんじゃないかと。後で云う事ではないよなあ、やっぱり。。。

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そして子供の頃から少年ジャンプを愛読していた僕は素朴な疑問をずっと抱いているのだが、合併号ってなんなんすかね?号数はたしかに合併してるけど、各マンガ一話ずつ入ってないし、なんかちょっと特集とか付録とかついてた事もあった気がするのだが、基本的にいつもの通常号と変わらんじゃんね。

そういうことを素直な子供に聞かれてちゃんと答えれる大人がこの世にどれだけいるのだろう。集英社さん、津田サン、答えてください!(迫真)

まあいや。。。。

さて、Vol. 37ですがニュースピックアップExpandedのコーナーでは「中部横断自動車道をめぐる国交省の不可解な動き」を取り上げています。
これは、津田サンの考える政策をつぶさにおいかける政治メディアはこんな感じ?という内容になっています。

新しい自動車道建設にあたっての住民アンケートの実施方法や、対象となったエリアが不自然であって、道路を通したい国交省に都合のいい結果がでるような恣意性があるのではないか、という内容の記事です。

こういう住民アンケートでは行政側の都合のいい結果を導けるようにアンケート配布エリアや、設問の内容、選択肢の作り方や、アンケートの回答方法のサンプルの作り方などで恣意的な誘導が行われるケースがあると僕も聞いた事があります。

下北沢再開発問題を巡る住民アンケートでもそんなような話があったような気がします。たしか、アンケートと一緒に記入例としてのひな形サンプルを一緒に配布しているのですが、アンケートの賛成意見の大半がこのひな形の内容とほぼ同じであったらしいのです。そもそもひな形を作るにあたって、再開発賛成の理由を載せるという選択にすでに恣意性が強くあるよね、という話。あまりその問題に詳しくなければそのまま書いて提出しちゃう人もいるだろうしね。

大昔のこんなブログを書いたこともある。ソースも明示せず書くとか、5年前のオレはヒドいな。。。多分行政訴訟の会の会合に出席した時に配られた資料だったと思いますが。

まあ、統計というものはいくらでも計る尺度を変えれば違う結果を導けるものですし、そもそものサンプルの抽出の仕方から選択できてしまえば一見客観的なデータとして、偏った内容を提出できてしまう怖いものなんですよね。しかもそれを反証するのはエラい大変な作業だったりする。

恐らく津田サンの政治メディアはそういう大変な作業をやる類いのものになるんでしょう。細かい数字の検証、細かい文言のさらに行間を読んで検証するような、そんなメディア。

その他、気になるコーナーは、違法ダウンロード刑事罰化をめぐる参議院での津田サンの意見陳述と質疑応答、それと2007年に書かれた違法ダウンロード違法化の不合理についた書かれた現行の再掲。
2007年の現行のあとがきコメントに「今読み返してみても2007年の記事という感じがしない」とコメントしていますが、言い換えると参議院での今回の意見陳述が2012年のものとは思えない、ということでもあります。5年間少しも理解が進まなかったということですから。

音楽業界に限らず、映像業界の方もホントに「お客さんを犯罪者と見なす」態度は改めてもらいたいなと思います。リッピング規制、違法ダウンロード刑事罰化によって、今後もDVDの売り上げは下がり続け、本当にこれから映像業界も大変なことになってしまうのだが、間違ってもハリウッドやアメリカのポルノ業界みたいな訴訟ちらつかせて和解金せしめる著作権トロールみたいなことやらないでほしい。

これから何を考えないといけないのかは本館ブログにも書いたのだが(違法ダウンロード刑事罰化&リッピング違法化でユーザーと制作者が考えないといけないこと)、とにかく決まってしまったことは覆らないので、今後議論になるであろう著作権の非親告罪化、パロディ規制、間接侵害の規定などの問題に対してもMIAUや一部の弁護士さんだけが声を挙げるじゃなく、もっと大きな動きをつくっていかないといけないよね。

なんだか、全然レビューになっていないただの感想になってしまったが、まあ最後に云いたい事はアレです。
毎週配信してほしいってことです。

次の配信は来週になるんだっけ?合併号だから。

合併号とはどういう意味なのですか?という質問を津田マガの質問コーナーに投げてみようかな。

購読は夜間飛行からです。やはりeパブが読みやすい。いちいちログインするのが面倒だが。
http://yakan-hiko.com/tsuda.html

津田大介氏の著作。